2021年東アジア比較文化国際会議・中国大会

開催日:2021年11月6日 会場:南開大学(天津)/オンライン:テンセントミーティング

【総合テーマ】東アジア文化の交流と創造

開会式(中西進博士 南開大学客員教授招聘式)

[司会]王 凱(南開大学)
・南開大学代表ご挨拶(南開大学  王 新生)
・中西進教授業績紹介(南開大学  閻 国棟)
・名誉会長ご挨拶(東アジア比較文化国際会議名誉会長  中西 進)
・中国支部長ご挨拶(南開大学  劉 雨珍)
・韓国支部長ご挨拶(中央大学校 李 澯旭)
・日本支部長ご挨拶(明星大学  古田島洋介)

基調講演

・東アジア古典籍の精細化整理と国際協力――写本ワークショップからの学術提案(天津師範大学  王 暁平)
・中国の唐詩と日本の漢詩(明星大学  古田島洋介) 

研究発表
〈第1会場〉テーマ:東アジア古代文学1

[司会]山口敦史(大東文化大学) 
・水辺の神話と医療表象文化――天岩戸神話における「長鳴鳥」の役割(関西大学非常勤研究員  毛利美穂)
・祖孫(おやこ)の日本古代史(南開大学  王 凱)
・上代日本人の旅行と『万葉集』の旅の歌(内モンゴル大学  劉 菁菁)
・藤原宇合の「不遇を悲しむ」詩(追手門学院大学  大谷 歩)
・「拙劣」について(小田原短期大学  神宮咲希)
・朝鮮時代に生きた李集の志向する隠逸の心(熊本大学  朴 美子)

〈第2会場〉テーマ:東アジア古代文学2

[司会]胡 文海(浙江大学)
・荒川宗長と江戸前期の出版(四川外国語大学  陳 可冉)
・『伽婢子』巻十二ノ一「早梅花妖精」考――「古杭紅梅記」との比較を中心に(南開大学  蔣 雲斗)
・四季を以って表現される「邯鄲の夢」(総合研究大学院大学院生  虞 雪健)
・「勿(なか)れ」の「戒(いまし)め」――『南総里見八犬伝』の「戒」 と「禅」(大東文化大学  藏中しのぶ) 
・『南総里見八犬伝』と『傾城水滸伝』(群馬県立女子大学  安保博史) 
・続書の視点:日本近世小説家の曲亭馬琴の『水滸後伝』評論(天津大学  勾 艶軍)

〈第3会場〉テーマ:東アジア近現代文学

[司会]韓 立紅(南開大学教授) 
・泉鏡花文学における翻案と主題構造の関わり――小説『湯島詣』を例として(江西師範大学  趙 海濤)
・「消費された」川端康成――『伊豆の踊子』を例に(南開大学  王 新新)
・中国における「三島由紀夫」の翻訳出版(南開大学  呉 艶)
・『三体』の日本語訳の独創性と規範性について(湖南大学  宋 丹)
・井上ひさし評伝劇における「病」とその隠喩(南開大学大学院生  崔 雪婷)

〈第4会場〉テーマ:東アジアの文学と文化交流1

[司会]王 暁平(天津師範大学) 
・東方比較詩学視角の『文心雕龍』文学表現論――ロシア、イギリス古典マレー文学家ブラギンスキ, V. I(Braginsky, V. I )の劉勰『文心雕龍』とインド梵語詩学の比較研究 (天津師範大学  李 逸津/天津師範大学大学院生  張 夢雲)
・田興甫『蒙求国字解』の注釈特徴(天津師範大学  鍾 薇芳)
・秋史金正喜の『歳寒図』と中日韓三国文人の交流について(南ソウル大学校  劉 婧)
・明治前期中日韓文人の漢詩唱和(南開大学  劉 雨珍) 
・百年前の日本人の作品における長江像(長江師範学院  劉 九令) 

〈第5会場〉テーマ:アジアの文学と文化交流2

[司会]朴 美子(熊本大学) 
・海禁期における東アジアの燕行使と通州(東国大学校  金 相日) 
・李器之の 1720 年淸體驗と燕行漢詩(東国大学校  金 一煥)
・射虎石の文学的再現様相研究(東国大学校  朴 成浩)
・六堂・崔南善と秋水・金冠植の漢詩の翻訳と創作詩の律格についての考察(中央大学校大学院生  張 博)
・東アジアの妖怪叙事にあらわれた妖狐の様相と現代大衆文化の叙事的反論――『封神演義』の妖狐イメージを中心に(中央大学校  李 明賢)
・武人の時調のプロソディーとリズムの考察(中央大学校  金 成紋)

〈第6会場〉テーマ:東アジア古代文学3

[司会]藏中しのぶ(大東文化大学) 
・『古事記』序文の上表文性格について(華中師範大学  占 才成)
・『古事記』における「高天原」と道教系語彙(関西大学  中尾瑞樹)
・『懐風藻』成立と玄宗周辺の詩文と時代(富士市立高等学校  加藤有子)
・『懐風藻』と記紀神話――古代東アジアの詩歌観を探るために(奈良県立万葉文化館  井上さやか)
・山田孝雄著『萬葉集講義』における国語学的解釈――『万葉集』巻一・ 67「物戀之伎乃」をめぐって(創価大学  鈴木道代) 

〈第7会場〉テーマ:東アジアの思想と文化

[司会]陳 可冉(四川外国語大学) 
・東アジアの神仏習合思想について(大東文化大学  山口敦史)
・日本における古代中国の疫病観について(浙江工商大学  姚 瓊)
・『おんな二代の記』にみる近代東アジア女性像(南開大学  孫 雪梅)
・20 世紀二三十年代デモクラシー思想に対す中国知識人の認識変遷(天津理工大学  孫道鳳)
・日本語学科の学生の実践報告から見る中国大学生の天皇認識(南開大学  韓 立紅)
・日本におけるイスラムビジネスの海外展開及び示唆(南開大学  鄭 琳)

〈第8会場〉テーマ:東アジアの言語と文字

[司会]王 新新(南開大学)
・字訓と中国上古音韻の対応分析(南開大学大学院生  王 丹)
・「国語」としての漢字と「外国語」としての漢語――日本江戸と明治期 の「漢文直読論」を中心に(上海外国語大学博士研究員  王 侃良)
・アスペクト・エヴィデンシャリティ・イゴフォリシティ――日本語テイ ルの多機能性について(南開大学  楊 文江)
・広告における擬音語・擬態語について(南開大学  王 秀芳)

〈第9会場〉テーマ:東アジアの文学と文化交流3

[司会]劉 九令(長江師範学院)
・平安時代省試詩における伝奇故事の導入について(河南師範大学  孫 士超)
・孝子睒子説話と日本古代文学(天津科技大学  趙 俊槐)
・『謙斎南渡集』の詩集名称について(河北大学  陳 茜)
・日宋禅林における「忠孝」意識――『新編江湖風月集略注』を中心に(延安大学  董 璐)
・道・理を辨ずる――伊藤仁斎『論語』解釈における哲学的進路に関する一考察(大連外国語大学  張 士傑)
・蕪村「寒山拾得」図考(浙江大学  胡 文海) 

〈第10会場〉テーマ:東アジアの文学と文化交流4

[司会]金 相日(東国大学校) 
・『搜神記』・『聊齋誌異』変身譚と「関係」の生態学(梨花女子大学校  鄭 宣景)
・『金瓶梅』と『紅楼夢』における男性キャラクターの個性形成過程について(翰林大学校  朱 埈永)
・朝鮮後期文学に登場する日本人の形象とその意味―倭将小西行長と加藤清正を中心に(東国大学校博士修了生  李 周炫)
・「錦香亭」と「錦香亭記」との比較分析(東国大学校大学院生  劉 洋)
・朝鮮における前期梅花詩について――徐居正と李滉を中心として(中央大学校大学院生  李 明珠)

総括・総会

[司会]韓 立紅(南開大学)
・総括(日本支部長・明星大学  古田島洋介)
・総括(韓国支部長・中央大学校  李 澯旭)
・総括(中国支部長・南開大学  劉 雨珍)

・東アジア比較文化国際会議総会
①三国事業報告(日本・韓国・中国)
②次回大会計画(韓国支部長・中央大学校  李 澯旭)

閉会式

・閉会の辞 (中国支部長・南開大学  劉 雨珍)